学習の土台は、観察力とくらべる力
子どもが学ぶ力を身につけていくうえで、私は「観察力」と「くらべる力」が大切だと考えています。
観察するとは、ただ「見る」ことではありません。目の前にあるものを細かく見て、その一部分に気づくこと。そして、全体を見渡し、ほかのものと関係づけながら見ることです。
例えば、葉っぱを見つけたとき、「緑色だね」で終わるのではなく、「こっちの葉っぱより大きいね」「形が少し違うね」「同じ木なのに色が違うね」と気づく。そこから「なぜだろう?」という問いが生まれます。
「くらべる」という行為は、実は考えることの始まりです。大きい・小さい、長い・短い、速い・遅い。同じところと違うところを見つけることで、子どもは物事を相対的に捉えるようになります。
だからこそ、子どもたちには、すぐに答えを教えるのではなく、まず「よく見てみよう」「くらべてみよう」と伝えていきたいですね。
学びとは、知識を覚えることだけではありません。自分の目で見て、違いに気づき、比べ、考え、そして「なぜ?」を生み出すこと。
その小さな「気づき」の積み重ねこそが、これから先の学びを支える、大切な土台になるのだと思います。

