ちぎると破く、何が違う? | 社会福祉法人玉水学園 玉水保育園

不易流行(理事長ほか)

ちぎると破く、何が違う?

「紙をちぎってみよう」と声をかけたとき、子どもはどのように紙を扱うでしょうか。紙を両手で勢いよく引っ張るのは「破く」。一方、「ここをちぎろう」と狙った場所に指を置き、力加減を調整しながら小さく切り取っていくのが「ちぎる」です。

実は、この「ちぎる」という活動には、指先を細かく動かす力だけでなく、「どこに力を入れるか」「どのくらいの力にするか」を調整する力が必要です。つまり、指先のコントロールと力加減を身につける、とても大切な経験なのです。

この力は、やがて文字を書くことにもつながります。鉛筆を持つとき、強すぎれば疲れてしまい、弱すぎれば文字が薄くなります。線に沿って書いたり、形を整えたりするためにも、適切な筆圧と指先の細かな調整が必要です。

「ちぎる」という一見単純な遊びの中にも、実は「書く」ための土台が育っています。日々の遊びや生活の中にある小さな経験を、大切にしていきたいと思います。ちなみに、小学校受験では必須課題です。ちぎりができるかできないかはとても大きな差となります。